英語を必要とする場面は年々増えていて、海外出張をする人はとうぜんですが、日本で仕事をしている人でさえ英語を話さなければいけない場面は多いものです。そんな時に英語の発音は大きなネックになります。
街中で外国人から道を聞かれたことがある人なら分かると思いますが、全然通じないんですよね、発音が悪いと。自分では正しく発音しているつもりなのに、3回繰り返し言っても理解してもらえなかったり。そうするうちに正しい単語を使って、正しい文法で話しているはずなのに「英語の基礎の問題なんじゃないか?」なんて勘違いも始まります。これで英語の苦手意識の完成ですね。
でも違います。発音のせいです。
逆に英語をスラスラと綺麗な発音で喋れるようになったら超かっこいいですよね。少しくらい文法や単語力がなくたってカバーできちゃいます。おかしなことを言っててもクールな笑いに見えちゃいます。
だから僕は、海外に留学した時に発音の勉強から着手しました(とにかくカッコよく話したかった)。その甲斐あって、留学していた時は「お前、日本人か?」とよく言われました(笑)。日本でも英語を話すのに慣れていない人からもよく「ペラペラだね」と言われます。僕が「まだまだ日本人訛りだよ」と言っても、謙遜していると思われます。
ただ、発音ってそんなに難しいものでもなくて、ポイントを押さえて練習し続ければ絶対上手くなります。だって僕が英語の勉強始めたのは20歳ですから、年齢は関係ありません。
ということで、発音だけ日本人のレベルを超えてしまっている僕が、外国人に理解してもらえる英語の発音のポイントをシェアしていきます。
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STEP 1.
アクセントをつける
母国語として話していると意識することはありませんが、日本語はかなりフラットな言語です。僕個人としては日本語の響きは落ち着いていて好きだなと思うんですが、英語を話すときにはそれがネックになります。
英語は、単語レベルでアクセントがあります。外国人の方がテンションが高いように見えるのは、アクセントがあるからですね。外国人の方が日本語を話しているシーンを見ると、それがよくわかります。「ありがとーう、ござぁーいます」みたいにね。これ僕たち日本人にとっては少し聞き取りにくいですし、読みにくいですよね。
でも逆に英語を話す外国人にとっては、アクセントがないと聞き取りにくいんですね。句読点がなくて長い日本語の文章を理解するようなものです。単語を分割するポイントの役割を果たしているのがアクセント。しっかりとアクセントをつけることを意識しましょう。
ポイント!
✔︎ 90%の単語のアクセントは最初に来るということを意識する。
✔︎ 最初はアクセントの場所がわかりません。少し大げさにアクセントをつける。
✔︎ 単語を覚える時は口に出す。
✔︎ 英語を聞くときにもアクセントに注目する。英語学習の基本は真似です。
STEP 2.
発音記号
発音記号と聞くと面倒くさそうに聞こえますよね。面倒です。でもやりましょう。慣れれば練習しなくても大丈夫になりますから。
よくカタカナでアクセントが書かれている単語帳が売られていますが、それは発音がある程度上達したり、発音記号をしっかり覚えてからにしましょう。英会話を始めてすぐの頃は、外国人の話している英語はなんだかぼんやりとしているように聞こえますよね。でも、実際にはしっかりと発音しています。聞き取れていないのは僕らの方なんです。
なぜ聞き取れないかといえば、自分が発声したことがない音だからです。楽器を練習したことがある人なら分かると思います。ある楽器を練習を始めると、音楽を聴いている時にその楽器の音だけクリアに聞こえるようになるんです。僕は高校時代からベースを始めましたんですけど、それ以来ベースの音が昔より3倍くらいクリアに聞こえます。練習を始めて3ヶ月くらいでしたかね。
これと同じ現象が英語の勉強でも起きます。
発音記号を意識して英語を話すと、自然とリスニング力も上がります。最初は自分で発音が正しいのかわからないと思います。でも続けているとだんだんとリスニング力が向上して、自分の発音がネイティブと比べて正しいのかがわかるようになるんです。
そして、「発音練習→リスニング力向上→スピーキング力向上→リスニング力向上…」という好サイクルに入れたらこっちのもの。あとはひたすら続けるだけです。
ポイント!
✔︎ 最初は正しく発音できているかわからなくても、続ける。するとリスニング力が上がり、綺麗な発音がどういうものなのか分かる。
✔︎ 単語レベルで練習すること。長い文章で練習するよりも、一つの単語を何度も繰り返すことで、発音の精度を高める。
STEP 3.
会話に波を作る
アクセントの部分で紹介したように、英語は抑揚がある言語。単語には必ずアクセントがあるように、文章にも波があります。音楽で言えばサビのようなものですね。日本語だとサビの部分はあまり強調されることなく、ずっとメロディーが続いている感じなんですね。
留学当初、僕は語学学校に通っていたんですけど、そこの先生に「感情がないみたい」と言われたことがあります。日本人の僕としては普通に話しているつもりだったんですけど、それでも抑揚が弱かったみたいですね。やはり英語だとしっかりと抑揚をつけて話さないといけません。
会話の中のどこに波を持ってくるのかということですが、基本的に重要な部分や強調したい部分に持って来ればいいと思います。文章の構成や話す内容によって異なりますが、最初はとにかく波を作ることが重要です。
僕は波を作る重要性に気づいてから、ひたすらイタリア人の友人を耳コピ(楽器やってないと伝わらない笑?)してました。なんでイタリア人か?彼の言語、イタリア語は英語よりもアクセントが強いんです。当然彼らが話す英語もかなりアクセントが強い。
僕は日本人だから、そのくらい強いアクセントを真似した方がいいんじゃないかと思って真似したわけです。すると、イタリア人の真似を始めて数週間後には、学校の先生からわかりやすくなったと言われました。実際に海外の街中で英語を話しても、通じるようになりましたね。
ポイント!
✔︎ 会話の中で重要な部分を意識して、そこに波を持ってくる。
✔︎ 歌うように英語を話すのもあり。
✔︎ イタリア語を話すように英語を話すと、一気にアクセントをつけられるようになる。
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STEP 4.
アルファベットの発音
英語の発音においてRとLは非常に重要。そして日本人にとって最も難しい部分でもあります。でもそこばかりに気を取られていてはいけません。他の発音の練習も必須。
特に
「C」「S」「F」「Z」「V」「T」など音の振動によって作る音
「A」「I」「U」「E」「O」など母音
ですね。
まず、最初の音の振動によって作る音です。こちらは息を出すことを意識しましょう。日本語というのはほとんどが喉で作られた音で完結しますが、英語というのは舌や歯、唇を使って空気を出す量を調節して音を作り出します。これが日本人にとっては慣れない部分なんですけど、練習すれば確実に習得できますし、できるようになるとグッと英語らしく聞こえるようになります。
二つ目の母音についてですが、「A」「I」「U」「E」「O」と言っても、日本語で言う「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」とは異なります。どこが違うかといえば、音を作る時の口の形です。例えば「A」。日本語の「ア」だと口は終始開いているだけですが、英語になるとまず顎を下げるように口を開いて、最後には口を閉じるような口の動きをします。ご自身でアルファベットを発音してみて、口の動きが日本語と同じであるなら、練習してみることをお勧めします。これをするだけで劇的に英語が綺麗に聞こえます。
ポイント!
✔︎ 「C」「S」「F」「Z」「V」「T」などは空気を出すことを意識して発音する。
✔︎ 「A」「I」「U」「E」「O」は口を大きく動かして発音すること。
✔︎ YouTubeなどの動画サイトで外国人の口の動きを真似してみる。
まとめ
「アクセント」「発音記号」「会話の波」「アルファベットの発音」と4つに分けて英語の発音のコツを説明していきました。途中細かい部分まで説明していて、理解するのが難しかったと思います。理解してなくても大丈夫です(笑)。正直、僕も発音の練習だけを細かくやったことはありません。
発音できない単語をひたすら練習したり、ネイティブや発音の上手な外国人の友達を真似していただけです。そうして上達していきました。
よく、何歳までに発音の練習をしておかないと、一生キレイに喋れるようにならないと言いますが、おそらく嘘です。それか途中で諦めてしまった人の言葉です。事実、僕が英語の勉強を始めたのは20歳。ですから余計な情報に惑わされず、練習することです。
練習といっても肩に力を入れる必要はありません。僕は英語は勉強じゃないと思っていて、音楽の練習みたいなものです。人の真似をしているうちに自然と上手になっていくものです。もちろん最初は筋トレのような要素も多く、集中的にやる期間は必要。
でもそれを越えればあとは、本当に歌の練習をするようなもので、自分でも成長がわかるので楽しいですよ。
楽しく勉強しましょう。
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