僕らが知っておくべき負の世界遺産。より良い世界のために


世界遺産といえばスペインのサグラダファミリア、エジブトのピラミッド、ペルーのマチュピチュのように、本当に人間が作ったのかと疑ってしまうほど規模とその綺麗さ。

 

日本で言えば富士山が世界遺産として有名ですね。あの大きな山をまじかで見ると人知を超えたパワーを”感じざるを得ません”よね。

 

このように世界遺産といえばポジティブなイメージがありますが、実は世界には「負の世界遺産」と呼ばれるものがあります。でも世界遺産のように明確な基準やランキングがあるわけではなく、人々が主観で判断するものです。

 

有名な所で言えば、広島ドームだったりチェルノブイリです。しかし世界には僕らの知らない負の遺産がたくさんあるんですよ。ほとんどが地図から消された場所なのでかなーりマイナーです。

 

 

ボズロジェーニエ島

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カザフスタンとウズベキスタンのちょうど国境線上に位置するこの島。その昔ソ連の領土だった時代にはこのボズロジェーニエ島では化学兵器の開発が行われていました。戦争を経験したことがない僕らだとイメージが全くわかりませんが、相手を倒すためならどんな手段でも使うんですね。

 

研究所で扱われていたのは天然痘ウイルス、ペスト菌、炭疽菌など約40種類以上もの病原菌やウイルス。ソ連のウイルス兵器開発の拠点の一つでした。しかしソ連崩壊を機に、この研究施設も閉鎖され、働いていた研究員らは引き上げていきました。

 

問題はこの施設に残された病原菌やウイルスの存在です。公式な発表によるとロシア軍が殺菌処理を行ったそうですが、1995年にアメリカ軍が調査したところ、研究施設の地下には廃棄された炭疽菌が数百トン単位で残されていたそうです。

 

これって超絶やばいですよ。炭疽菌というのはまぁ有名な生物兵器の一つでして、あのオウム真理教も開発に力を入れていました。日本ではあまり報道されていませんでしたが、9・11同時多発テロの直後にはこの病原菌によるテロが起こり、死者5名を出しています。

 

2002年にはアメリカ軍の支援で、残っていた菌の殺菌処理がなされたそうですが、施設の地下深くにはまだ大量の病原体やウイルスが残っているそうです。これが何かをきっかけに地上に出てきたらまさにバイオハザード状態ですね。

 

金目当てにこの地を訪れる輩もいるみたいですが、是非ともやめていただきたいですね。

 

 

カンボジア地雷源

By: Christina Andrada

カンボジアと聞くと「地雷」というワードが浮かんでくる人も多いと思います。テレビでは、地雷が設置されているのにもかかわらずそこで遊ぶ少年らが紹介されていたりします。

 

しかし、なぜそれほど多くの地雷がカンボジアには残っているのでしょうかね。これは今から遡ること30年前の1979年に起こっていた内戦が原因です。内戦というのはわりとどこの国でもある話ですが、カンボジアで起こっていた内戦はやり方が少々異なりました。

 

戦争といえば銃や戦車で行われるイメージがありますが、この内戦ではありえないほどの量の地雷が使われました。ベトナム軍、カンボジアの内戦の4つの派閥によって埋められた数の合計は数百万個です。数百万個ですよ!数が多すぎて想像もできないですよね。

 

なかでもカンプチア人民共和国駐在ベトナム軍が行った「K5作戦」ではタイ-カンボジア国境沿いの森林を伐採して長さ700km、幅500mに地雷が設置されました。一説によると1km2に、3000個の地雷が設置されたそうです。1m2あたり3個ですから、数歩歩いただけで確実に地雷にあたります。

 

これらの地雷のほとんどが手付かずのまま放置されているのが今の状態なわけです。埋められた数が数百万ですから、いかに処理が難しいのかがわかりますよね。処理には1000年かかるとも言われています。

 

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グリュナード島

Gruinard-Island

スコットランド・ハイランド地方の沿岸部に位置するグリュナード島。イギリスの領土です。この島も生物兵器の研究のために使われていました。扱われていた菌は炭疽菌。先ほど紹介したソ連の研究施設は建物の中で行われていたものですが、こちらは野外実験です。今の時代に生きる僕らからすると、素人でもそのヤバさがわかりますね。野外でやったら広がるに決まってるじゃんというのが誰もが持つ意見ですよね。

 

動物実験が中心に行われ、高いところで炭疽菌の入った爆弾を爆発させて、かざしたに用意された数十頭の羊に病原体を浴びせて、その効果について調べたようです。

 

もちろんこんな雑な実験を行っていたわけですから、始めてからわずか1年で自然あふれる美しい島も、島全体が炭疽菌の芽胞に汚染されてしまったそうです。島全体ですよ!

 

しかも悪いことに、この芽胞という状態は菌が自分の身を守るために表面を固いタンパク質で覆った状態になると、熱や化学物質に対して強い耐性を持ちます。1943年には第二次世界大戦も終わりに近づいていたので、科学者たちは実験を終えます。

 

その時島全体に火をかけたそうですが、当然炭疽菌の除染に失敗。イギリス政府はこの島を捨てることを決断し、立ち入り禁止にしました。

 

そして数十年の時が過ぎた1986年、政府が再び除染に取り組んだ結果、ホルムアルデヒドによる浄化に成功。やっと安全宣言が出されました。公式には炭疽菌のいない島になっていますが、当然誰も近づきはしません。ホルムアルデヒドも十分危険な物質ですし、炭疽菌が全くないなんて保証はありませんからね。

 

 

クェゼリン環礁

By: Stefan Lins

核の被害に苦しんでいるのは日本人だけではありません。

 

ハワイの南西およそ4000kmに位置するここクェゼリン環礁は第二次世界大戦中、アメリカ軍がミサイル実験場でした。名前はロナルド・レーガン弾丸ミサイル防衛試験場。ミサイル”防衛”と言っていますが、やっていたことといえば、水素爆弾実験です。水素と聞くとなんだかクリーンなイメージを抱きますが、原爆と一緒。むしろ破壊力は原爆の数十倍から数百倍とも言われています。

 

こんな爆弾の実験を本土アメリカから遠く離れたマーシャル諸島で行っていたわけです。

 

特に、1954年にアメリカ軍がビキニ環礁で行った水素爆弾の実験では甚大な被害を出し、綺麗な海に囲まれたクェゼリン環礁にも深刻な影響を及ぼしました。クェゼリン環礁を含むマーシャル諸島の島に映えるヤシの木やパンダナスといった植物には奇形種が増え、それらを食べた島民には下痢や味覚障害といった症状が見られたそうです。

 

日本も今後、福島原発の放射能により甲状腺がん患者が増加することが予想されていますが、クェゼリン環礁でもやはり多くの人が甲状腺異常に苦しみ、妊婦には死産、流産が相次いだそうです。

 

今も軍事施設となっているため、私たちのような一般人が立ち入ることはできません。

 

 

まとめ

日本は福島原発という負の遺産を作り出してしまいましたが、世界にもそれに匹敵するほどの負の遺産がこのように存在します。わざわざ身の危険を冒して、自分の目で確かめる必要は全くありませんが、頭の片隅に置いあってもいいのではないでしょうか。将来、国や権力者が間違ったことをしている時にNO!と自信を持って言ってやりましょう。

 

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